古着屋でアイテムを手に取ったとき、タグを見て「これは一体いつの時代のものだろう?」と感じたことはありませんか?古着のタグには、単なるブランド名やサイズだけでなく、年代や生産国といった重要な情報が隠されています。
タグの読み方をマスターすれば、古着の価値を深く理解でき、自分だけのお宝を見つける楽しさが格段にアップします。この記事では、古着初心者でもすぐに役立つ、タグの読み方の基本を解説します。
1. タグからわかる「3つの基本情報」
まずは、古着のタグが教えてくれる基本的な情報から見ていきましょう。
- ブランド名・製造国: どのブランドが、どの国で作ったかがわかります。「MADE IN USA」の表記は、特にアメカジ好きにとって重要なポイントです。
- 素材: 「COTTON 100%」といった素材名が記載されています。素材によって着心地や手入れ方法が異なるため、チェックしておきましょう。
- 洗濯表示: 洗濯の方法や、漂白剤の使用可否などが記号や文字で示されています。古着を長く大切に着るために、必ず確認しておきたい情報です。
2. 年代を見分ける「タグの変遷」
古着のタグは、年代によってデザインや仕様が大きく変わります。人気のブランドを例に、タグの変遷から年代を読み解くポイントを見てみましょう。
- Champion(チャンピオン):
- タタキタグ(〜60年代): タグが首元に直接叩きつけられたように縫い付けられている。
- バータグ(60年代〜70年代): 縦長のバー状のタグで、ロゴや文字がシンプルに表記されている。
- トリコタグ(70年代〜80年代): タグの色が赤、青、白の3色で構成されているのが特徴。
3. タグがない時でも大丈夫!年代を見分けるヒント
ヴィンテージの古着には、タグが取れてしまっているものも珍しくありません。そんな時でも、以下のディテールをチェックすれば、おおよその年代を推測できます。
- ステッチ: Tシャツの袖口や裾の縫い方(ステッチ)が、シングルステッチ(一本の線)か、ダブルステッチ(二本の線)か。ヴィンテージのTシャツは、シングルステッチのものが多いです。
- ジッパー: ジッパーのメーカーや形状。古い時代のジッパーには、「TALON」や「SCOVILL」といった刻印が入っていることがあります。
- プリント: プリントの技法。「染み込みプリント」や「フロッキープリント」など、当時の主流だったプリント方法から年代を読み解くことができます。
まとめ:タグの知識で古着をもっと深く楽しもう
タグの読み方を学ぶことは、単なる知識の習得ではありません。その服が辿ってきた歴史や、作られた時代の背景を知ることで、古着との出会いはさらに特別なものになります。
ぜひ、古着屋でアイテムを手に取った際は、タグの細部までじっくりと見てみてください。これまで気づかなかった新しい魅力が見つかるはずです。
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