カーハートの年代判別は、主に製品の内側についているタグ(ブランドタグ、洗濯タグ)のデザインによって行われます。
1. 1930年代~50年代:ハートタグ
カーハートを代表する最も古いタグです。ハートマークのロゴが特徴で、ヴィンテージ市場でも特に人気が高く、希少価値があります。
- 1930年代~40年代前半:単色ハートタグ
- 赤一色のハートタグが使われていました。この時期の製品には、労働組合によって作られたことを示す「UNION MADE」の表記がよく見られます。
- 1940年代後半~50年代:2色ハートタグ
- ハートタグのデザインはそのままに、ブランド名が「赤」と「青」の2色で刺繍されるようになりました。単色タグよりは流通量が多いですが、それでも非常に価値が高いとされています。
2. 1950年代後半~60年代:RNタグとトリプルネームタグ
この時期は、タグのデザインに過渡期が見られます。
- 1959年頃から:RN(Registered Number)タグ
- この頃から、タグにRNと企業の登録番号が記載されるようになります。ハートタグにRN表記が加わったものも存在します。
- 1960年代前半:トリプルネームタグ
- カーハートが「HEADLIGHT」と「FINCK’S」という2つのワークウェアブランドを買収したことで、3社のブランド名が併記された非常に珍しいタグです。短期間しか存在しないため、見つけたらお宝かもしれません。
3. 1966年~80年代前半:Cロゴタグ
現在でもお馴染みの「Cロゴ」が誕生した時期です。
- 1966年~80年代前半:Cロゴタグ
- 豊かさの象徴とされる「コーヌコピア(豊穣の角)」をモチーフにした「Cロゴ」がデザインされたタグが使われ始めました。古着屋で最もよく見かけるタグの一つです。
- プリントで表記されており、デザインやサイズ表記の有無でさらに細かく分類できます。
4. 1980年代以降:日付コードと星マーク
この時期からは、より正確な製造年を判別できるようになります。
- 1984年頃から:日付コード
- 製品タグに3~4桁の日付コードが記載されるようになりました。多くの場合、最初の2桁が製造年、次の2桁が月を表しています。例えば、「9709」とあれば、1997年9月に製造されたことになります。
- 1980年代~90年代:星マークタグ
- 洗濯表示などのサブタグに、星のマークと**「CRAFTED WITH PRIDE IN USA」**という文字が記載されているものがあります。これは、アメリカ国内での生産を奨励するために作られた団体のロゴマークです。
タグ以外の判別ポイント
タグが読み取れない場合でも、いくつかのディテールから年代を推測できることがあります。
- ジッパーの種類: ヴィンテージのCarhartt製品には、「TALON」や「SCOVILL」といった古い時代のジッパーが使われていることが多いです。
- 素材や色味: 50年代以前のアイテムは、現行品とは異なる独特の生地感や色味を持っていることがあります。
- ボタンやパッチ: デニムジャケットなどのボタンには、ブランドのロゴや月桂樹の柄が刻印されていることもあります。
古着の魅力は、一点ものの個性や経年変化にあります。 タグから年代を推測するだけでなく、そのアイテムが持つ「雰囲気」全体を楽しむことで、より深くカーハートの魅力を味わえるでしょう。ぜひ、この記事を参考に、あなただけのお気に入りを見つけてみてください。


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